2009年12月28日

NLPでの 変化のプロセス

NLPにおいては、変化というものに対してもかなりポジティブに捉えられています。
変化は人間において重要な事であり、人生において変化のない生活というのはなかなか難しいところがあります。

また、変化は適応能力の一環でもあり、環境が変われば自ずと自分自身が変わらないと社会には適合できませんよね。
そういった変化を積極的に取り入れ、より良い変化を行おうというのがNLPにおける考え方です。


NLPでは、変化のプロセスを改善という位置づけにしています。
変わるというのは、よくなる場合もあれば悪くなる場合もありますが、NLPでは現在より、より望ましい方に変化する事をプロセスとしているのです。


そのために、3つのポイントが設けられています。
それは、『目的』『観察力』『柔軟性』の3つです。
この3つをしっかり確立させる事で、より良い方向への変化が行われるという考えが、NLPにおける変化のプロセスといえます。

目的というのは、ビジョンとも言い換えられます。
欲しいもの、理想といったものを明確にする事で、変化の具体性、そして積極性を強化します。

次に観察力ですが、これは自分の現在位置を確認するという意味でのものとなっています。
自分が行った行動によって、本当に目的に近付いているかを確認する事で、自分の変化をより良い方向に導けるという考えですね。

柔軟性は、調整力ともいえます。
自分の行動が目的から外れている結果を呼び起こしていると判断した場合、その軌道を修正する為には柔軟性が必要です。
これがある事で、行動に対してもポジティブになれます。
  


Posted by Gene at 17:06NLPモデル

2009年12月20日

『NLPの学習』 モデル

NLPは様々な分野に応用されていますが、その中でも特に近年では学習に関しての利用に注目が集まっています。

学習をいうのは、ただ単に時間をかけて行えば良いというものではなく、そこには効率というものが必要です。

より短い時間でより深く広く学習する事が可能であれば、より多くのことを学べるというもの。
その為、NLPの概念が利用されているのです。


NLPにおける学習では、5段階のレベルが設定されています。
それは、どの段階までのレベルに達する事を目標とするか、といういわば到達点の設定の際に利用するためのランク分けですね。


第1段階は、『無意識的無能』という状態です。
簡単に言えば、その分野に関して何も知識がない状態というわけですが、その知識がないということもわかっていないような状態を指すレベルです。


第2段階は、『意識的無能』という状態ですね。
その分野に関して最低限の知識を有する事ができたものの、それを実践、利用する事ができないという状態です。
基礎段階は学んだものの、応用はできないという状態といって良いでしょう。


第3段階は、『意識的有能』と呼ばれる段階です。
その分野における知識はしっかり学びとったものの、まだ習慣とまではいかず、確認作業が必要な段階です。
実践するには相応の集中力や時間が必要となります。


第4段階は、『無意識的有能』です。
既に知識が自身の中で普及しており、実践する際にもほとんど確認作業が必要なく、日常的に行えるという段階です。


第5段階は、『無意識的有能』といいます。
既に無意識的に行う事が可能となっていて、さらにそれを人に教える事ができるレベルという事になります。


簡単な例を挙げると、第1段階が教科書すら開いていないレベル、第2段階が練習問題を解いているレベル、第3段階がテストである程度の点数が取れるレベル、第4段階がテストで高得点を取れるレベル、第5段階が家庭教師ができるレベルという事ですね。  


Posted by Gene at 17:19NLPモデル

2009年12月16日

ニューロ・ロジカル・レベル モデル

NLPはこれまでの研究において、様々な体系を作り上げてきました。
その中のひとつに『ニューロ・ロジカル・レベル』というモデルがあります。

このニューロ・ロジカル・レベルというのは、ロバート・ディルツという方が発明したNLPモデルです。
人間の行動、及び心理の原則を6つの意識レベルに分け、そのどれを重視し、尊重するかによってその人の性質を分析するというものです。

NLPのニューロ・ロジカル・レベルにおける6つの意識レベルは、以下の通りです。

・能力
・行動
・信念、価値観
・自己認識
・環境
・スピリチュアル

能力というのは、そのまま『才能』や『リソース』などの能力そのもののことです。
英語でいう『How?(どのように?)』を意識するレベルとなっています。

行動は、『振る舞い』『行為』などのことです。
『What?(何を?)』という点を意識します

信念、価値観は、『信じる事』『価値』を重視します。
『Why?(なぜ?)』という考えを意識するレベルです。

自己認識は、『自分の役割』『目的』などです。
これは『Who?(私は何者?)』という意識レベルの事を指します。

環境は、五感の意識です。
見えるものや聞こえるものなどを意識します。
『When?(いつ?)』『Where?(どこ?)』といった意識レベルになります。

スピリチュアルは、共通世界、すなわち宇宙、地球、国、会社、学校内における自分を意識するというものです。
『Being(在り方)』を意識するレベルです。

この何を重視しているかによって、その人の感じ方、考え方が異なるというものです。
NLPの概念の基本のひとつですね。
  


Posted by Gene at 18:02NLPモデル

2009年12月12日

地図は土地ではない

NLPの概念の中に、「The map is NOT the territory」という言葉があるそうです。
意味は「地図は土地ではない」となります。
これはどういった意味を持っている言葉なのでしょう。

もちろん、言葉通りの使われ方をされているわけではありません。
NLPの考え方を、比喩を用いて表現している言葉です。

言葉の中に出てくる『地図』というのは、個人のフィーリング、あるいは考え方といった個性そのものを指します。

なぜそれを地図に喩えているかというと、人は誰しも自分の中に独自の世界を構築しているからです。
自分ならではの規律、文化、あるいは交流といったものを、その中で作り上げていますよね。
難しく考える必要はありません。

頭の中そのものが世界であり、その世界を現すものとして、地図というものが使用されているのです。


その地図が土地ではない、という事はどういう意味なのでしょう。
土地は、ありのままの現実を表します。
物理的な存在と考えて良いでしょう。

つまり、自分自身の考えや在り方が、必ずしも現実の世界の全てとは限らない、という考え方です。

簡単な例を挙げると、自分が気に入った音楽が必ずしも全ての人に好かれているわけではなく、中には知らない人もいるという事です。

自分の中では玉座に座っている王様が、他の人の世界ではTシャツを着ていたり、物乞いをしていたり、存在していなかったりする事もあるということですね。


難しくはない、普通の考え方ですが、これをなかなか理解できない人が多いのもまた事実です。

NLPではそこを重視しています。
  


Posted by Gene at 17:04コミュニケーション

2009年12月09日

NLPでコミュニケーション向上のメカニズム

NLPでは、相手が自分の理想通りの反応を示さなかった事を、コミュニケーションの失敗とは捉えません。

フィードバックの一種であると考えます。

というのも、NLPではコミュニケーション=相手の反応を見る行為、という位置づけだからです。
つまり、コミュニケーションそのものに意義を見出すのではなく、こちらの意見や感想、あるいは疑問や感情を相手に伝え、それに対してどのような反応があるかを見るための方法のひとつ、という事なのです。


では、そういった考えが実際に正しいのか、そしてコミュニケーション能力の向上に繋がるのか、検証してみましょう。


ひとつ、スポーツの例を挙げます。


貴方が、高校サッカーのチームを率いる監督だとしましょう。
サッカーはチームプレーのスポーツなので、選手間の意志の疎通が重要です。
日本代表のチームでも問題視されていますが、コミュニケーションを積極的に選手たちが取らなくてはならないのです。

ですが、実際にはなかなか上手くいきません。

それは、自分の意見と他者の意見がぶつかり、関係が壊れる事を恐れるからです。
意見がぶつかるだけならまだしも、それを別の方向、すなわち感情にもつなげてしまう事で、悪い方に作用する事になります。


では、NLPの概念におけるコミュニケーションで、意思の疎通を図った場合はどうでしょう。
自分の意見に対しての相手の反応が否定的だった場合でも、自分の意見を押し付けるのではなく、自分の意見が他者からこのように映っているのだ、と認識する事で、より良い考えが浮かぶ事があります。
また、同時に相手の意見もしっかり聞く事ができます。
感情の押し付けでは決して入手できない貴重な情報が手に入るわけです。

このような試みは、欧米諸国のサッカーチームでは積極的に行われています。
実績は、今のサッカー界の勢力図を見れば一目瞭然でしょう。
明らかに、コミュニケーションの向上がチームの向上に繋がっています。
  


Posted by Gene at 16:55コミュニケーション

2009年12月03日

NLPとコミュニケーションの関係

NLPは90年以降、特に2000年代に入り、コミュニケーション分野への活用が目立つようになりました

元々はセラピーからの派生なので、それが正しい流れとも言えますが、単にそれだけではなく、2000年以降の世界全体のコミュニケーション不足、あるいは交流というものに対しての不安や疑問といった問題がかなり色濃くなった事が原因でしょう。


近年のコミュニケーション不足は日本でも深刻で、アパートに住む人の中には、隣に誰が住んでいるか把握していないという人も少なくありません。

インターネットが普及した事、若年層のコミュニケーションツールの主軸が対話からメールになった事も、大きな意味を持っています。

感情表現を文字と絵文字で表す一方、感情を隠しやすく、そしあざむきやすくなったと言えます。
その結果、話をする事が苦手という人が増えました。


そんな時代に、NLPの概念は非常に大きな効果を期待されています。
コミュニケーションは、そのやり取りがどういった印象を与え、そして受けたかという点が重視されますよね。

もし相手が自分の話に対して不満げだったり、怒ったり、腑に落ちない表情をしていたら、不安を覚えることになります。
それが嫌で、電話、そしてメールという風に、徐々に感情が見えにくいツールに移行していったという見方もできるくらいです。

こういったコミュニケーションの結果をもっと機能的に捉えよう、というのが、NLPにおけるコミュニケーションなのです。  


Posted by Gene at 16:55コミュニケーション