2009年12月12日

地図は土地ではない

NLPの概念の中に、「The map is NOT the territory」という言葉があるそうです。
意味は「地図は土地ではない」となります。
これはどういった意味を持っている言葉なのでしょう。

もちろん、言葉通りの使われ方をされているわけではありません。
NLPの考え方を、比喩を用いて表現している言葉です。

言葉の中に出てくる『地図』というのは、個人のフィーリング、あるいは考え方といった個性そのものを指します。

なぜそれを地図に喩えているかというと、人は誰しも自分の中に独自の世界を構築しているからです。
自分ならではの規律、文化、あるいは交流といったものを、その中で作り上げていますよね。
難しく考える必要はありません。

頭の中そのものが世界であり、その世界を現すものとして、地図というものが使用されているのです。


その地図が土地ではない、という事はどういう意味なのでしょう。
土地は、ありのままの現実を表します。
物理的な存在と考えて良いでしょう。

つまり、自分自身の考えや在り方が、必ずしも現実の世界の全てとは限らない、という考え方です。

簡単な例を挙げると、自分が気に入った音楽が必ずしも全ての人に好かれているわけではなく、中には知らない人もいるという事です。

自分の中では玉座に座っている王様が、他の人の世界ではTシャツを着ていたり、物乞いをしていたり、存在していなかったりする事もあるということですね。


難しくはない、普通の考え方ですが、これをなかなか理解できない人が多いのもまた事実です。

NLPではそこを重視しています。



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Posted by Gene at 17:04 │コミュニケーション