2010年02月02日

ビジョンタイムライン

NLPの基本テクニックのひとつであるアンカリングには、いくつかの応用テクニックが存在しています。
そのひとつが、『ビジョンタイムライン』です。

ビジョンタイムラインも、NLPにおいては利用頻度が多いテクニックですね。

まず、タイムラインというものが何かご説明しましょう。
タイムラインというのは、過去、現在、未来を繋ぐラインです。
NLPならではの概念という訳ではなく、こういった時間軸というのはどのような分野においても共通の概念です。
このタイムラインを歩くイメージを作り、それによって過去のリソースを導き出すというのが、ビジョンタイムラインの基本的な方法といえます。

具体的に見ていきましょう。
まずは現在を中心としたタイムラインを作ります。
未来には目的などの達成地点を設定し、過去はそれを思い立った、あるいはその前の物心がついた頃を設定します。
それらを一本の線で結んでください。

次に未来における目標、あるいは夢でも良いですが、その夢を明確にします。
ここでの明確化は、数値などの客観的な形で表せるものが良いでしょう。
この夢、目標をアウトカムといいます。

アウトカムが決まったら、以下の3つの質問を自身に行います。

「そのアウトカムは実現可能か?」
「それを実現する能力を持っているか?」
「それを手に入れるのに相応しいか?」

それを確認した上で、現在地から未来へ向けて一本の線の上を歩くイメージを作ります。
アウトカムに至るまでの間、様々な映像や音が頭に浮かぶかもしれません。
それをしっかり確認しておきましょう。
アウトカムに辿り着いたら、その時の感覚、感情をしっかりと宣言します。
ここで重要なのは、記憶したりするだけでなく、実際に言葉にする事です。

今度は過去に向けて歩いていきます。
アウトカムに関連する記憶、体験を探しに行く感覚です。
まずひとつ目の体験で立ち止まり、それを今体験しているかのように語りましょう。
そして、この体験の直前にアンカリングを行います。

アンカリングを行いつつ、過去にどんどん遡り、ひとつひとつの体験、出来事で立ち止まり、そのたびにその体験を再び現在に呼び起こします。
これがビジョンタイムラインです。



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Posted by Gene at 12:00 │NLPの概念・テクニック