2009年11月21日

現在のNLP

NLPは、元々は心理的な療法のひとつでした。

今でいうところの心理学的な要素を取り入れたカウンセリングと考えていいかと思います。

それを、別分野の観点からいろいろと組み合わせ、ひとつの体系として確立させることで、誰にでも当てはめる事ができる療法を作ろう、というのがNLPの簡単な概念化と思います。


それが1990年代にほぼ確立し、現在2000年代も終わりつつある今、NLPはどのように進化を遂げたのでしょう。


現在、NLPは様々な分野に応用されています。


応用というよりは、既にNLPというもの自体、あらゆる分野に精通するシステムとして成立しているともいえます。

あまり聞かれない言葉ではありますが、実は割と身近なところで利用されている。
それが今のNLPというもののあり方なのかもしれません。


そんなNLPの現在を簡単に説明すると、『人間というものはどのように外界の情報の認識、記憶を行い、それをどのように考え、どういった行動をするか』という人間学とも言える研究となっています。

しかしこれは人間の個人に対してのみではなく、人間が形成した組織、社会、そして文化や歴史にまで発展を見せています。

つまり、NLPとは人間の行動原理を読み取り、その中で様々な諸問題に対してそれをあてはめ、最高の解決法を導き出すという手法なのです。


難しく考え出すとキリがありませんが、簡単に言えば『人間学の応用』と言えるかもしれません。

人がどのように情報を得、どのように考え、どのように行動するかというメカニズムを分析していき、それをプログラムとして確立させていくという意味では、人を機械にみなしていく作業といえるかもしれませんね。  


Posted by Gene at 18:14Comments(0)NLPの歴史

2009年11月21日

NLPの1990年代は

1980年代になると、NLPはその可能性を無限といえるところまで、広げる事に成功しました。

単なる一療法ではなく、人と人との架け橋となり、コミュニケーションの一種として成立し、向上心をより強く持つためのモチベーションアップ法など、様々な分野に応用のできる技術へと進化していたのです。
そして、それは1990年代に入り、さらなる変化を遂げます。


1990年代には、NLPは第3世代に進化しました。

ここでは、80年代までに作り上げてきたシステムをさらに深化させる一方、よりわかりやすく、より見解がしやすい方向へと導かれ、その結果、人間の持つアイデンティティやビジョン、あるいはミッションなどといったライフスタイル、ライフワークにおける基盤となる部分にまで携わるようなところに行き着きました。


その為、自己啓発や相互作用といった部分にも着目されるようになり、適用範囲は個人から組織、さらには文化や歴史などといったところにまで発展していきます。


それに伴い、これまではmind、bodyといったいわゆる心身がベースとしてあったNLPに、fieldというものが加わりました。

個人レベルの療法として、あるいはコミュニケーションとして存在していたNLPが、場という概念を得たことで、システム全体の見解を原則として取り込むようになりました。


この結果、心身そして場というものは、それぞれに相互関係が成り立っており、それぞれがそれぞれに影響を与えるものとしてのシステムが確立されました。

これだけだと何がなにやら、という感じではありますが、要するに身体と心、そして環境にはつながりがあり、そのつながり等はシステム化できる、という見解に基づいた概念なのです。
  


Posted by Gene at 11:10NLPの歴史

2009年11月20日

NLPの1980年代

NLPは1970年代に生まれた療法です。

1975年にジョン・グリンダー氏とリチャード・バンドラー氏が着手し、三人の天才セラピストを分析して、いわゆる天才が使用する言葉の使い方、あるいは言葉ではないノンバーバルの使い方、無意識の活用の仕方を分析・解析し、そしてプログラムとして体系化したものがNLP、神経言語プログラミングです。

1970年代にその礎を築き上げた二人は、ロバート・ディルツ氏、ジュディス・ディロージャ氏を迎えて、1980年に四人でひとつの著書を完成させます。

それが『Neuro-Linguistic Programming vol.1』という本です。

この本が出版された事で、NLPは世界的に知られる事になりました。

著者となった四人はNLPの第1世代を築き上げた人物達として、『NLP四天王』と言われるようになります。


1980年代のNLPは、この『Neuro-Linguistic Programming vol.1』によって幕を開けました。


それ以降、しばらくはこの本がNLPそのものといって良い時代が続きます。
しかし、1980年代も後半に差し掛かってくると、さらなる発展を遂げる事になります。
NLP第2世代に突入していくのです。


第1世代のNLPは心理的治療に特化していたのに対し、第2世代のNLPはそれをさらに広い分野に応用していくという試みがなされました。


これによって、NLPは療法というだけでなく、コミュニケーションの1つとしても確立していくことになりました。
  


Posted by Gene at 21:39Comments(0)NLPの歴史