2009年12月09日

NLPでコミュニケーション向上のメカニズム

NLPでは、相手が自分の理想通りの反応を示さなかった事を、コミュニケーションの失敗とは捉えません。

フィードバックの一種であると考えます。

というのも、NLPではコミュニケーション=相手の反応を見る行為、という位置づけだからです。
つまり、コミュニケーションそのものに意義を見出すのではなく、こちらの意見や感想、あるいは疑問や感情を相手に伝え、それに対してどのような反応があるかを見るための方法のひとつ、という事なのです。


では、そういった考えが実際に正しいのか、そしてコミュニケーション能力の向上に繋がるのか、検証してみましょう。


ひとつ、スポーツの例を挙げます。


貴方が、高校サッカーのチームを率いる監督だとしましょう。
サッカーはチームプレーのスポーツなので、選手間の意志の疎通が重要です。
日本代表のチームでも問題視されていますが、コミュニケーションを積極的に選手たちが取らなくてはならないのです。

ですが、実際にはなかなか上手くいきません。

それは、自分の意見と他者の意見がぶつかり、関係が壊れる事を恐れるからです。
意見がぶつかるだけならまだしも、それを別の方向、すなわち感情にもつなげてしまう事で、悪い方に作用する事になります。


では、NLPの概念におけるコミュニケーションで、意思の疎通を図った場合はどうでしょう。
自分の意見に対しての相手の反応が否定的だった場合でも、自分の意見を押し付けるのではなく、自分の意見が他者からこのように映っているのだ、と認識する事で、より良い考えが浮かぶ事があります。
また、同時に相手の意見もしっかり聞く事ができます。
感情の押し付けでは決して入手できない貴重な情報が手に入るわけです。

このような試みは、欧米諸国のサッカーチームでは積極的に行われています。
実績は、今のサッカー界の勢力図を見れば一目瞭然でしょう。
明らかに、コミュニケーションの向上がチームの向上に繋がっています。



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Posted by Gene at 16:55 │コミュニケーション