2010年03月10日

ビジュアル・スウィッシュという

フォビア、すなわち恐怖症の克服というのは、記憶操作によって行います。
記憶操作はNLPにおいて非常に数多くあるテクニックですが、『ビジュアル・スウィッシュ』もその中のひとつですね。

ビジュアル・スウィッシュというのは、もちろんNLPの用語であり、技術のひとつです。
これは、過去の嫌な思い出を良いイメージに変換させるというものです。

こういった記憶操作は、実は頭の中で無意識の内に行われていたりします。
というのも、人間の精神は極めて脆弱だからです。
それを守る為、無意識のうちに記憶を都合の良い方向に変えるというのは、本能的な衝動のひとつです。
このビジュアル・スウィッシュは、それを意図的に行う作業なのです。

方法としては、まず忘れたい嫌な過去を思い出し、そのイメージを言語化します。
断片的な言語で構いません。

次に、それを一度リセットする為に、全く関係のない質問をします。
メンタルの治療における基本ですね。

リセットが終わったら、次にその嫌な過去に対し、こうだったら良かった、このような行動を取っていれば良かった、という理想の状況を想像します。
その状態を想像の中で絵にして、白黒にします。
そしてその絵を遠くに置き、もうひとつ今度は嫌な思い出をカラーの絵にします。
その二つの絵を、掛け声、あるいは息と共に入れ替えます。

このNLPの技術は、嫌な思い出と良い思い出を入れ替え、嫌な思い出を色あせ、遠ざけさせるという方法です。
刷り込みの為何度も行い、そして言語化させ、徐々にその言語にポジティブなものが加わるのを待つ、という技術ですね。
記憶操作は刷り込みが基本なのです。
  


2010年03月02日

フォビアとは何か

人間が抱える問題のひとつに、恐怖症というものがあります。
恐怖症は様々な種類がありますよね。

有名なところでは、高所恐怖所、閉所恐怖症、対人恐怖症などです。
こういった恐怖症のことを、NLPでは『フォビア』と呼んでいます。

NLPにおけるフォビアというのは、生まれつきのもので治しようがない、という概念ではありません。
それには環境が及ぼした作用が存在し、それが原因でフォビアが生まれたという捉え方をしています。
その為、このフォビアを取り除く方法も研究されているのです。

フォビアの治療を行う為には、まずフォビアがどういったものかを断定します。
高所恐怖症なら高所恐怖症、対人恐怖症なら対人恐怖症に絞るわけです。

次に、そのフォビアを形成する中での出来事を思い出します。
昔高い所に上った、などです。

これを終えると、次は全く反対の、気持ちのいい事を想像します。
ふかふかのベッドで寝ているなどです。
そして、これをアンカリングいます。

また、次に映画館で映画を見ているイメージを持ちます。
その映画には自分の過去の楽しい時の映像を写します。

今度はその映画を見ている自分を、外から見るイメージを構築します。
そしてスクリーンに恐怖体験を白黒画像で逆回しで写します。
このイメージはかなり難しいかもしれません。

これを繰り返す事で、NLPにおけるフォビアの治療とします。
これは、過去の嫌な体験を破壊する為の作業です。
嫌な体験を思い起こすトリガーごと破壊する事で、恐怖症を克服するという方法ですね。
  


2010年02月27日

サブモダリティー・チェンジとは

人間の記憶は、様々な要素が絡み合って構成されています。
その要素の事を、NLPでは『サブモダリティー』と呼んでいます。

サブモダリティーは、視覚、聴覚、感覚といったもので構成されております。
視覚の場合は明るさや色、動き、位置などですね。
聴覚は音量、音程、リズムなど、感覚は温度や感触、重さなどです。

こういったサブモダリティーに対し、記憶内での変化を起こさせる事で印象の改善を図るというアプローチがNLPにおいて存在しています。
『サブモダリティー・チェンジ』というテクニックです。
NLPでは、記憶操作によって自身のメンタル状態を向上させる方法がいくつかありますが、その中における基本的なものがこのサブモダリティー・チェンジですね。

サブモダリティー・チェンジの方法としては、ポジティブシンキングと同じような感じですが、そこからさらに踏み込んでいきます。

まず、上手くいっている状態をイメージし、そのサブモダリティーを確認します。
そこからさらに向上の余地があるかどうかを確認し、今度は上手くいっていない状態で同じ確認をします。
それを踏まえ、今度は上手くいっていない状態のサブモダリティーを、上手くいっているサブモダリティーとすりかえてみます。
この作業を繰り返す事で、徐々に上手くいっていない状態が上手くいっている状態のサブモダリティーに変化します。

変化した部分をそのままにして、また同じ作業を繰り返していく事で、脳内はポジティブな状態のサブモダリティーで満たされます。
これがサブモダリティー・チェンジです。
  


2010年02月17日

アイ・アクセシング・エクササイズ テクニック

NLPでは、視覚、そして目の動きというのを非常に重視します。
視覚は情報収集の最も中心となる感覚で、その感覚を操る事で、記憶をはじめ、精神面を改善させるというのが狙いです。
その為、NLPにおいては目というものは非常に大事な存在といえます。
その目を上手く利用し、過去の嫌な出来事や不安を払拭しようというのが、『アイ・アクセシング・エクササイズ』です。

NLPのテクニックのひとつアイ・アクセシング・エクササイズは、目を動かす事が基本となります。
その為、代表システムにおける、視覚優位の人にとって特に効果を期待できる技術といえます。

アイ・アクセシング・エクササイズの方法は、まず嫌な出来事。不安に関して思い出させます。
そして同時に、そのイメージや感情を言語化します。
この際、セラピスト側は目の動きを観察し、どの代表システムに優位性を持っているかを確認します。
そして次に、セラピストによる誘導で、目を動かします。
この後、再び同じ出来事や物事に対してのイメージをし、最初と違いが出ているかを確認します。

アイ・アクセシング・エクササイズは、目の動きを操作する事で、イメージの変換をさせるというものです。
視覚優位の人以外には利きにくいという難点がある一方、実践が簡単という事で、試しやすい方法ではあります。

人の記憶や感情というのは、実のところは外部からの操作で大分変えられるそうです。
そのためには、その人がどのような性質で、どのような変化を必要としているかを探ることが重要となります。
NLPの研究は、そこに集約されているといって良いでしょう。
  


2010年02月13日

8フレームアウトカムとは

ビジョンタイムラインの時に使用したアウトカム、すなわち目標や夢といったものは、NLPにおいて非常に重要な位置付けになります。

今の世の中、なかなか夢を抱く人が少ないという問題がありますが、その場合は当面の目標で構いません。
例えば、ダイエットをするという目標を立てたとしましょう。
この場合、アウトカムは「3ヶ月で5kg減らす」といったもので構いません。
これを軸に、NLPの技術を利用していきます。

アウトカムを達成する為のNLPのテクニックの中に、『8フレームアウトカム』というものがあります。
8フレームアウトカムというのは、アウトカムに対して8つの質問を行うというものです。
これに答える事で、アウトカムがより明確になり、具体的な達成までの行動プランが立てやすくなるのです。
その8つの質問は、以下の通りです。

・あなたの目標は何か?

・目標が達成された場合、どのやってそれを把握するか?
また、その証明となるものがあるか?

・目標はいつ、どこで、誰と作るか?

・目標を達成した場合、人間関係や周りの環境はどう変化するか?

・目標達成の為に必要な、あなたが持っている現在のリソースは?

・現在目標達成の為に止めているものがあるとすれば、それは何か?

・目標達成は、あなたにとってどんな意味があるか?

・具体的な行動プランはあるか?まず何からはじめるか?

これらの8つの質問に答えていく事で、徐々にビジョンが明確となり、目標に対するモチベーションが上がっていきます。
  


2010年02月09日

ポジション・チェンジ

ポジション・チェンジは、NLPにおける「The map is NOT the territory」の概念に基づいたテクニックです。
これは、割とNLPに特定したテクニックというよりは、多くの人が指導する際に用いる考え方かもしれません。
主にコミュニケーションの向上に用いる技術です。

人間は、同じ状況に関しても、それぞれに見方や捉え方が違いますよね。
それはなぜかというと、ポジションが違うからです。
個性という言葉で簡単に表現できるものではなく、その人それぞれの環境や状況が、同じ物事でも違う見方にさせるというのが、このポジション・チェンジの基本概念です。

実際にNLPとして利用するテクニックとしては、そのまま名前どおりポジションをチェンジする、という試みが行われます。
そのためには、まず3つのポジションを確認する必要があるでしょう。
それは、自分の視点、相手の視点、第三者の視点です。

イメージの仕方はそれぞれですが、このNLPではポジション=椅子というイメージを作ります。
椅子を自分のものと相手のもの、2つ用意してください。
そして自分の椅子に座り、相手の椅子を見ます。
この場合の相手は、コミュニケーションを図りたい相手と考えてください。
そこで、相手の椅子に対して自分の伝えたい事を伝えます。

次に自分を椅子に座らせたまま、精神のみを第三者のポジションにおきます。
そして、そこから客観的に二つの椅子を眺めます。

その次には、相手のポジションに座ります。
座るというよりは、元々イメージしてある相手に入り込む感じですね。
そして、自分が先ほど自分のポジションで発言した内容を受け、それに対しての回答を行います。
この際、相手の情報を把握していれば、その真似を行う事が望ましいです。
仕草やクセでも構いません。
相手に入り込む事が重要です。

この後、また第三者のポジションにいき、双方の関係を客観的に見ます。

これらの行動は、簡単に言えば「相手の気持ちになって考える」という言葉のイメージを具体的にするという感じですね。
  


2010年02月02日

ビジョンタイムライン

NLPの基本テクニックのひとつであるアンカリングには、いくつかの応用テクニックが存在しています。
そのひとつが、『ビジョンタイムライン』です。

ビジョンタイムラインも、NLPにおいては利用頻度が多いテクニックですね。

まず、タイムラインというものが何かご説明しましょう。
タイムラインというのは、過去、現在、未来を繋ぐラインです。
NLPならではの概念という訳ではなく、こういった時間軸というのはどのような分野においても共通の概念です。
このタイムラインを歩くイメージを作り、それによって過去のリソースを導き出すというのが、ビジョンタイムラインの基本的な方法といえます。

具体的に見ていきましょう。
まずは現在を中心としたタイムラインを作ります。
未来には目的などの達成地点を設定し、過去はそれを思い立った、あるいはその前の物心がついた頃を設定します。
それらを一本の線で結んでください。

次に未来における目標、あるいは夢でも良いですが、その夢を明確にします。
ここでの明確化は、数値などの客観的な形で表せるものが良いでしょう。
この夢、目標をアウトカムといいます。

アウトカムが決まったら、以下の3つの質問を自身に行います。

「そのアウトカムは実現可能か?」
「それを実現する能力を持っているか?」
「それを手に入れるのに相応しいか?」

それを確認した上で、現在地から未来へ向けて一本の線の上を歩くイメージを作ります。
アウトカムに至るまでの間、様々な映像や音が頭に浮かぶかもしれません。
それをしっかり確認しておきましょう。
アウトカムに辿り着いたら、その時の感覚、感情をしっかりと宣言します。
ここで重要なのは、記憶したりするだけでなく、実際に言葉にする事です。

今度は過去に向けて歩いていきます。
アウトカムに関連する記憶、体験を探しに行く感覚です。
まずひとつ目の体験で立ち止まり、それを今体験しているかのように語りましょう。
そして、この体験の直前にアンカリングを行います。

アンカリングを行いつつ、過去にどんどん遡り、ひとつひとつの体験、出来事で立ち止まり、そのたびにその体験を再び現在に呼び起こします。
これがビジョンタイムラインです。
  


2010年01月24日

サークル・オブ・エクセレンス

NLPには数多くのテクニックがありますが、そのテクニックの中でも応用などの形で派生しているケースがあります。
『サークル・オブ・エクセレンス』はそのひとつで、アンカリングの応用テクニックとして利用されている技術ですね。

サークル・オブ・エクセレンスの利用目的は、自身の精神状態をポジティブな方向に持っていくことです。
主にあがり症などの改善に利用するNLPのテクニックです。

サークル・オブ・エクセレンスは、まずイメージトレーニングから入ります。
自分の理想の状態、自分がこうあるならば最高の状態でのコミュニケーションが可能だ、という状態をイメージするのです。
そして、次にサークル、すなわち輪をイメージします。
色や形は自由です
自分の感性に忠実にイメージしてみてください。

次に、再度自分の理想の状態をイメージして、先ほどイメージした輪の中に入ります。
輪に入るイメージを作ってください。

そして、そのサークルの中で見えるイメージや聞こえる音、感覚を自身の中に取り込みます。
その体験をある程度行い、輪から出て全てリセットします。
その後また輪に入り、先ほどの感覚に再び入り込めるかを確認します。

これを数度繰り返し、すぐにそのイメージを掴める様にします。
これが、サークル・オブ・エクセレンスです。

このNLPの技術は、一種の暗示ですね。
輪はひとつのきっかけで、頭の中でその輪をイメージすると、条件反射的に自分が理想の状態を思い浮かべ、実際にポジティブな事が出来るような精神状態を引き出す、という点で、アンカリングの応用といえます。
  


2010年01月13日

NLPでのアンカリング

『アンカリング』というのは、NLPの基本テクニックのひとつです。

アンカーという言葉は、パソコンのインターネットにある程度詳しい人であれば、心当たりがあるかもしれません。

リンクと近いもので、特定の箇所をクリックすると、そのサイトのページのとある箇所に瞬時に飛ぶ事ができる機能です。
NLPにおけるアンカリングも、この作業と同じような感じですね。


NLPのアンカリングというのは、ある情報をきっかけとして、特定の反応、及び感情を引き出すという作業です。
一番顕著な例がスポーツで、例えば試合前に一礼する事で感情をたかぶらせ、ガッツポーズする事でより集中力を高める、などの行為のことをアンカリングといいます。


このアンカリングの特徴は、ある意味では自己暗示やゲン担ぎに近いかもしれません。
ある特定の行動を行う事で、最高のパフォーマンスを発揮できるという状況を体系化させるという考え方なので、ゲン担ぎなどは立派なアンカリングといえます。

このアンカリングというのは、いわば暗示です。
自分自身に対して、これをやったから大丈夫、という暗示をかけることで、精神レベルも安定させる事ができますし、より向上させることもできます。
極端な事を言えば、努力自体がアンカリングです。
これだけ努力したから必ず成果が出る、というのも、努力をトリガーとしたアンカリングといえます。


つまり、アンカリングというのは、日常生活のないかで自然に行われている事です。
象徴的な行動を行う事で、それがひとつの引き金となり、集中力を引き出し、結果を良い方向に導くという概念ですから、普段生活をしている中でも無意識に行っている事と言えます。
科学的根拠の必要性がないので、余計日常と近い作業といえるでしょう。
  


2010年01月05日

モデリングとは

NLPにおける基本概念のひとつに、『模倣』というものがあります。

これは、簡単に言えばお手本ですね。
目標としている事に関して、実際に成功した例を研究し、そこに至るまでのプロセスを分析し、自分自身に置き換えるという作業です。

NLPにおいては、この一連の作業をモデリングと呼んでいます。
モデリングは、NLPにおける基本となる考えで、この考えからさらに様々な技術が派生していると考えてください。

モデリングにおけるアプローチは、学習・成功といったことを加速させ、より良い人生にする為のものです。

その方法は体系化されており、誰でも実践できると考えて良いでしょう。

まず、目標を立て、どういった成果をあげたいか確認します。
そして同時に、その成果の確認方法を考えます。
簡単に言えば、頭がよくなりたい、それはテストで100点を取る事で証明される、といった感じですね。


次に、モデルとなる相手を決めます。
例えば、クラスで一番勉強ができるA君、とでもしましょう。


さらに、そのモデルに対し、入り込むという作業を行います。
なりきるという感覚ですね。

この後、さらにモデルに対して質問を行います。
より具体的に入り込む為です。
勉強方法や時間、必要な能力、あるいはその本人の目的を聞いてみます。

そして、その整合性を自分の中でとり、モデルから出て、自分なりの方法を見出すというのが、モデリングの基本です。
要は成功者になりきる、という感覚ですね。
それによって、あらたなビジョンが見えてきます。
  


Posted by Gene at 16:34NLPモデル

2009年12月28日

NLPでの 変化のプロセス

NLPにおいては、変化というものに対してもかなりポジティブに捉えられています。
変化は人間において重要な事であり、人生において変化のない生活というのはなかなか難しいところがあります。

また、変化は適応能力の一環でもあり、環境が変われば自ずと自分自身が変わらないと社会には適合できませんよね。
そういった変化を積極的に取り入れ、より良い変化を行おうというのがNLPにおける考え方です。


NLPでは、変化のプロセスを改善という位置づけにしています。
変わるというのは、よくなる場合もあれば悪くなる場合もありますが、NLPでは現在より、より望ましい方に変化する事をプロセスとしているのです。


そのために、3つのポイントが設けられています。
それは、『目的』『観察力』『柔軟性』の3つです。
この3つをしっかり確立させる事で、より良い方向への変化が行われるという考えが、NLPにおける変化のプロセスといえます。

目的というのは、ビジョンとも言い換えられます。
欲しいもの、理想といったものを明確にする事で、変化の具体性、そして積極性を強化します。

次に観察力ですが、これは自分の現在位置を確認するという意味でのものとなっています。
自分が行った行動によって、本当に目的に近付いているかを確認する事で、自分の変化をより良い方向に導けるという考えですね。

柔軟性は、調整力ともいえます。
自分の行動が目的から外れている結果を呼び起こしていると判断した場合、その軌道を修正する為には柔軟性が必要です。
これがある事で、行動に対してもポジティブになれます。
  


Posted by Gene at 17:06NLPモデル

2009年12月20日

『NLPの学習』 モデル

NLPは様々な分野に応用されていますが、その中でも特に近年では学習に関しての利用に注目が集まっています。

学習をいうのは、ただ単に時間をかけて行えば良いというものではなく、そこには効率というものが必要です。

より短い時間でより深く広く学習する事が可能であれば、より多くのことを学べるというもの。
その為、NLPの概念が利用されているのです。


NLPにおける学習では、5段階のレベルが設定されています。
それは、どの段階までのレベルに達する事を目標とするか、といういわば到達点の設定の際に利用するためのランク分けですね。


第1段階は、『無意識的無能』という状態です。
簡単に言えば、その分野に関して何も知識がない状態というわけですが、その知識がないということもわかっていないような状態を指すレベルです。


第2段階は、『意識的無能』という状態ですね。
その分野に関して最低限の知識を有する事ができたものの、それを実践、利用する事ができないという状態です。
基礎段階は学んだものの、応用はできないという状態といって良いでしょう。


第3段階は、『意識的有能』と呼ばれる段階です。
その分野における知識はしっかり学びとったものの、まだ習慣とまではいかず、確認作業が必要な段階です。
実践するには相応の集中力や時間が必要となります。


第4段階は、『無意識的有能』です。
既に知識が自身の中で普及しており、実践する際にもほとんど確認作業が必要なく、日常的に行えるという段階です。


第5段階は、『無意識的有能』といいます。
既に無意識的に行う事が可能となっていて、さらにそれを人に教える事ができるレベルという事になります。


簡単な例を挙げると、第1段階が教科書すら開いていないレベル、第2段階が練習問題を解いているレベル、第3段階がテストである程度の点数が取れるレベル、第4段階がテストで高得点を取れるレベル、第5段階が家庭教師ができるレベルという事ですね。  


Posted by Gene at 17:19NLPモデル

2009年12月16日

ニューロ・ロジカル・レベル モデル

NLPはこれまでの研究において、様々な体系を作り上げてきました。
その中のひとつに『ニューロ・ロジカル・レベル』というモデルがあります。

このニューロ・ロジカル・レベルというのは、ロバート・ディルツという方が発明したNLPモデルです。
人間の行動、及び心理の原則を6つの意識レベルに分け、そのどれを重視し、尊重するかによってその人の性質を分析するというものです。

NLPのニューロ・ロジカル・レベルにおける6つの意識レベルは、以下の通りです。

・能力
・行動
・信念、価値観
・自己認識
・環境
・スピリチュアル

能力というのは、そのまま『才能』や『リソース』などの能力そのもののことです。
英語でいう『How?(どのように?)』を意識するレベルとなっています。

行動は、『振る舞い』『行為』などのことです。
『What?(何を?)』という点を意識します

信念、価値観は、『信じる事』『価値』を重視します。
『Why?(なぜ?)』という考えを意識するレベルです。

自己認識は、『自分の役割』『目的』などです。
これは『Who?(私は何者?)』という意識レベルの事を指します。

環境は、五感の意識です。
見えるものや聞こえるものなどを意識します。
『When?(いつ?)』『Where?(どこ?)』といった意識レベルになります。

スピリチュアルは、共通世界、すなわち宇宙、地球、国、会社、学校内における自分を意識するというものです。
『Being(在り方)』を意識するレベルです。

この何を重視しているかによって、その人の感じ方、考え方が異なるというものです。
NLPの概念の基本のひとつですね。
  


Posted by Gene at 18:02NLPモデル

2009年12月12日

地図は土地ではない

NLPの概念の中に、「The map is NOT the territory」という言葉があるそうです。
意味は「地図は土地ではない」となります。
これはどういった意味を持っている言葉なのでしょう。

もちろん、言葉通りの使われ方をされているわけではありません。
NLPの考え方を、比喩を用いて表現している言葉です。

言葉の中に出てくる『地図』というのは、個人のフィーリング、あるいは考え方といった個性そのものを指します。

なぜそれを地図に喩えているかというと、人は誰しも自分の中に独自の世界を構築しているからです。
自分ならではの規律、文化、あるいは交流といったものを、その中で作り上げていますよね。
難しく考える必要はありません。

頭の中そのものが世界であり、その世界を現すものとして、地図というものが使用されているのです。


その地図が土地ではない、という事はどういう意味なのでしょう。
土地は、ありのままの現実を表します。
物理的な存在と考えて良いでしょう。

つまり、自分自身の考えや在り方が、必ずしも現実の世界の全てとは限らない、という考え方です。

簡単な例を挙げると、自分が気に入った音楽が必ずしも全ての人に好かれているわけではなく、中には知らない人もいるという事です。

自分の中では玉座に座っている王様が、他の人の世界ではTシャツを着ていたり、物乞いをしていたり、存在していなかったりする事もあるということですね。


難しくはない、普通の考え方ですが、これをなかなか理解できない人が多いのもまた事実です。

NLPではそこを重視しています。
  


Posted by Gene at 17:04コミュニケーション

2009年12月09日

NLPでコミュニケーション向上のメカニズム

NLPでは、相手が自分の理想通りの反応を示さなかった事を、コミュニケーションの失敗とは捉えません。

フィードバックの一種であると考えます。

というのも、NLPではコミュニケーション=相手の反応を見る行為、という位置づけだからです。
つまり、コミュニケーションそのものに意義を見出すのではなく、こちらの意見や感想、あるいは疑問や感情を相手に伝え、それに対してどのような反応があるかを見るための方法のひとつ、という事なのです。


では、そういった考えが実際に正しいのか、そしてコミュニケーション能力の向上に繋がるのか、検証してみましょう。


ひとつ、スポーツの例を挙げます。


貴方が、高校サッカーのチームを率いる監督だとしましょう。
サッカーはチームプレーのスポーツなので、選手間の意志の疎通が重要です。
日本代表のチームでも問題視されていますが、コミュニケーションを積極的に選手たちが取らなくてはならないのです。

ですが、実際にはなかなか上手くいきません。

それは、自分の意見と他者の意見がぶつかり、関係が壊れる事を恐れるからです。
意見がぶつかるだけならまだしも、それを別の方向、すなわち感情にもつなげてしまう事で、悪い方に作用する事になります。


では、NLPの概念におけるコミュニケーションで、意思の疎通を図った場合はどうでしょう。
自分の意見に対しての相手の反応が否定的だった場合でも、自分の意見を押し付けるのではなく、自分の意見が他者からこのように映っているのだ、と認識する事で、より良い考えが浮かぶ事があります。
また、同時に相手の意見もしっかり聞く事ができます。
感情の押し付けでは決して入手できない貴重な情報が手に入るわけです。

このような試みは、欧米諸国のサッカーチームでは積極的に行われています。
実績は、今のサッカー界の勢力図を見れば一目瞭然でしょう。
明らかに、コミュニケーションの向上がチームの向上に繋がっています。
  


Posted by Gene at 16:55コミュニケーション

2009年12月03日

NLPとコミュニケーションの関係

NLPは90年以降、特に2000年代に入り、コミュニケーション分野への活用が目立つようになりました

元々はセラピーからの派生なので、それが正しい流れとも言えますが、単にそれだけではなく、2000年以降の世界全体のコミュニケーション不足、あるいは交流というものに対しての不安や疑問といった問題がかなり色濃くなった事が原因でしょう。


近年のコミュニケーション不足は日本でも深刻で、アパートに住む人の中には、隣に誰が住んでいるか把握していないという人も少なくありません。

インターネットが普及した事、若年層のコミュニケーションツールの主軸が対話からメールになった事も、大きな意味を持っています。

感情表現を文字と絵文字で表す一方、感情を隠しやすく、そしあざむきやすくなったと言えます。
その結果、話をする事が苦手という人が増えました。


そんな時代に、NLPの概念は非常に大きな効果を期待されています。
コミュニケーションは、そのやり取りがどういった印象を与え、そして受けたかという点が重視されますよね。

もし相手が自分の話に対して不満げだったり、怒ったり、腑に落ちない表情をしていたら、不安を覚えることになります。
それが嫌で、電話、そしてメールという風に、徐々に感情が見えにくいツールに移行していったという見方もできるくらいです。

こういったコミュニケーションの結果をもっと機能的に捉えよう、というのが、NLPにおけるコミュニケーションなのです。  


Posted by Gene at 16:55コミュニケーション

2009年11月30日

ラポールで信頼関係を築く

NLPでは、ラポールという言葉をよく用います。

このラポールとは、フランス語で『橋を架ける』という意味です。
つまり、相互に行き来できる道を作る、という事ですね。
心を通じ合わせる、信頼関係を築く、あるいは相互理解を深める、などという意味合いが込められた言葉です。


このラポールを築くというのは、人間にとって非常に重要な事です。
友情、愛情、あるいは尊敬や信頼など、表現は多数あります。
こういったものをひっくるめて、ラポールというわけです。

これは生きていく上で欠かす事のできないものですよね。
親子、夫婦、友人、師弟、あるいは仕事仲間など、人間は社会で生きていく上で多くの人との接点を持ちます。

その中で、どのような関係を築いていくかというのは、ライフワークのひとつであり、誰しもが持つ問題のひとつといえます。

乱暴な括りをあえてすれば、人間関係というのはこのラポールに全て含まれるといっても良いでしょう。


NLPでは、このラポールを築く為の様々なテクニックが日々研究されています。
人間の持つ色々な傾向を研究し、それを利用した技術を構築し、体系化しているのです。


例えば、NLPには『ミラーリング』という技術があります。
これは、相手の姿勢、仕草、格好などを鏡写しにしているかのように真似るという技術です。
これによって、相手の警戒心を解くという効果を得られます。

無意識下の中で行われる行動に対し、自分の目の前の人が同じ行動をしている場合、それを意識として感じなければ、ほとんどの人は潜在意識の中に好意的な印象を抱くそうです。
親近感に近いかもしれません。

逆に、意識下の行動に関して言えば、真似されると鼻に付く事も多いでしょう。
そのところは注意が必要です。


こういった行動は、日常生活の中で意識せずとも行われています。
よく「お前のクセがうつった」などという表現をしますよね。
あれもそうです。
ミラーリング自体が無意識下での行動と言えるようですね。  


Posted by Gene at 17:19NLPの活用

2009年11月28日

五感=代表システムの優位

人間の五感を、NLPでは代表システムと呼んでいます。
この代表システムというものへのNLPのアプローチというのは、なかなか興味深いものがあります。

まず、NLPでは五感を三つの種類に分類しなおします。
それは、視覚、聴覚、そして体感覚です。
視覚と聴覚はそのままで、残りの三つの感覚を『体感覚』として一括りにしています。
これは、視覚や聴覚と比較し、あとの三つの感覚はそれほど日常生活での活用がなされていない、という事からでしょう。


この三つに分類された代表システムは、『VAKモデル』と呼ばれます。
それぞれの感覚の頭文字をとったものです。
そして、この代表モデルをどういったアプローチで体系化しているかというと、各個人がどの感覚に優位を持たせて日常を送っているか、というところに着目しています。
視覚優位の人間、聴覚優位の人間、そして体感覚優位の人間という三つのモデルに分類しているのです。

これによって、その人が何を求めているか、どういったことが好きなのか、などの分析が可能となるようですね。


例えば、視覚優位の人は視線が上に向く傾向が強いそうです。
表現も「~のように見える」などという言葉を好み、身振り手振りで感情を表そうとします。


嗅覚優位の人は、目が左右によく動くそうです。
リズムや相性を重視する傾向にあります。

体感覚優位の人は、目を下に動かしやすく、比較的フィーリング重視の傾向にあるようですね。


これらの分類によって、コミュニケーションをどのように取るべきか、などの対策を練ることが可能となってきます。  


Posted by Gene at 17:13NLPの活用

2009年11月27日

五感と代表システム

NLPには基本となる考えや技術がいくつかあります。

その中のひとつが、『五感』です。
五感とはいうまでもなく、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、そして触覚です。
この五感を使い、人間は他者と交流を図り、コミュニケーションを築き上げていきます。
日常生活を送る際のほとんどの行動は、この五感を利用しているといって良いでしょう。


人間の情報収集のうち、実にその大半を占めるのが視覚です。
日常の中で、実際に頭の中に取り込む情報というのは、ほとんどがその目に見えているものですよね。
記憶に中に残るのもそうです。


次に聴覚が挙げられるでしょうか。
視覚的情報がなくとも、携帯電話の存在によって音によって情報を得るという機会が近年では増えています。
このため、聴覚に関してもかなり日常では使用されています。


この視覚と聴覚を活用するのが、テレビですよね。
今の人間の情報の多くは、このテレビから収集されます。
情報のリソースのほとんどは、視覚と聴覚で入手します。


一方、他の味覚、嗅覚、触覚というのは、基本的には記憶に残りにくいものといわれています。
それは単純に、これらを使う頻度が少ないからでしょう。
物を食べる事、臭いをかぐ事は、一日の中でそう頻繁には行いませんよね。
触覚は、常に服を着ている以上刺激され続けてはいますが、ほとんどは経験済みの情報です。


NLPにおいては、これら五感の事を『代表システム』と読んでいます。
NLPを代表する存在であるという位置づけで良いでしょう。
  


Posted by Gene at 17:18NLPの活用

2009年11月26日

無意識領域の覚醒とはなにか

NLPを知る上で、無意識というものは切っても切れない関係にあります。

NLPにおける基本概念のひとつに、無意識下での行動というものがあるからです。
それは往々にして人間の本能であったり真理であったりと、絶対的なもの、共通のものという捉え方をされていますが、実際には無意識下での行動もまた、個人の中の個性のひとつとして捉えられます。

NLPでは、その点に踏み込んだ研究がなされているようです。


人間が日常の中で行う行動というのは、ほとんどが意識的なものというのが共通認識としてあるかと思います。

しかし実際には、意識の中で行う行動というのは、全体の1%、多くても3%と言われています。
つまり、ほとんどの行動が無意識下での行動という事になります。

よって、日常生活というのは無意識下での行動によって制御されているという事になるのです。

一番簡単な例を挙げましょう。

心臓を動かすのは、意識or無意識のどちらでしょうか。
肺呼吸はどうでしょう。
怒ったり笑ったりという感情表現は?

このほとんどは、意識しない中で行われるのではないでしょうか。

そういった無意識下の行動に対し、アプローチを行うのがNLPの基本のひとつです。
無意識=人間の本能ではなく、それまで育った環境の中に必ず要因があり、その要因を紐解いていき、その中で解決案、あるいは改善の為の方法を調査し、実行していくというプロセスになります。

こういった試みが行われる事で、人間の中のほとんどコントロールしていない資源、リソースに関して触れ、それを活用していく事ができます。

そういう意味では、NLPは未知の領域を常に研究してきた技術という事になりますね。  


Posted by Gene at 17:03NLPの活用